NEW 2017.04.10

沖縄ファミマのひみつ #1なぜ沖縄ファミリーマートは入店音が違うのか


ホンダヨシノリ
DEEokinawa編集部の本田と申します。ファミチキ、うまいですよね。よくファミマにいったときはファミチキを買うんですが、たまに衣からほとばしった油が服について困っています。あれ、どうやって食べるのが正解なんでしょうか。誰かいい方法があったら教えてください。

沖縄のファミリーマートは内地のファミリーと品揃えが異なる。当たり前といえばそうなのだが、何があって何が無いのか。あるいは内地のファミリーマートとは何が違うのか。この連載ではいろいろな沖縄ファミリーマートにまつわる「ひみつ」を、聞き取りをもとに明らかにしていこうと思う。

ファミリーマートを代表するあの入店音

ファミリーマートの入店音と聞いて皆さんは何を思い浮かべるだろうか。おそらく県外に住んでいる方は十中八九「ちゃらららーららーららららーらー」というやつを思い浮かべるはずである(文字で書いて伝わっているだろうか)。 しかし沖縄ファミリーマートの入店音は「ピンポーン」という割とシンプルな音。いったいなぜなのだろうか。お話をうかがってみた。

沖縄にファミリーマートができるまで

今回お話をしてくださるのは以下のお二人。

橋口和久さん(眼鏡のかた)と當間重政さん(ジャケットのかた)。當間さんは創業期の沖縄ファミリーマートの店舗開発を担当、橋口さんはファミリーマートでバイトを経て入社という経緯を持っていて、お二人とも沖縄ファミリーマートの創業当時をよく知っている方だそうだ。

— 本日はよろしくお願いします。まずは沖縄ファミリーマートと内地のファミリーマートについてざっくりと違いを教えて頂ければと思うのですが。

(當間さん)まず出資関係ですね。株式会社沖縄ファミリーマートは1987年10月に株式会社ファミリーマートと株式会社リウボウの共同出資によって設立された会社です。出資率は株式会社ファミリーマートが49%、株式会社リウボウが51%となっています。

— リウボウといえば百貨店ですけど、なぜコンビニを?

(當間さん)もう昔の話なので記憶が定かではないんですけど、当時のリウボウの担当する方々が百貨店をどうにかしたいということで色々動いていたんですよ。そのかたが火付け役になってコンビニもやろう、と。で、リウボウは西友グループ(著者註:ファミリーマートはもともと西友が設立)と繋がりがあったのでファミリーマートが沖縄にできた、というわけです。

— その当時は沖縄にはコンビニはあったんでしょうか。

(橋口さん)すでにホットスパーはありました。あとは九州系列の「ニコマート」というコンビニが泡瀬にあって相当成功していたんですよ。コンビニの24時間営業という形態でいくと、那覇市松山に「松山フードセンター」という24時間営業のお店があってそちらも繁盛していたので24時間営業の需要みたいなものはすでにあったのでしょうね。

— 沖縄ファミリーマートの一号店はいつ、どこにできたのでしょうか

(當間さん)1987年12月に那覇市の長田に「国場沖大前店」がオープンしました。現在は移転していますが、これが最初の店舗でしたね。


(こちらが一番最初の店舗 国場沖大前店)

なぜ沖縄ファミリーマートは入店音が違うのか

ファミリーマートができるまでをざっくり聞けたところで、今回の謎についてお話を伺いましょう。

— ところで、沖縄のファミリーマートの店舗はなぜ内地のファミリーマートと入店音が違うのでしょうか?

(當間さん)僕の記憶にあるのは、内地のファミリーマートの入店音。あれ当時ホットスパーが入店音として使っていたんですよ。なのでうちは音を変えた気がするんですよ。

(橋口さん)私もそう記憶しています。

(當間さん)そこからずっと「ピンポーン」という音を使い続けてきたんですが、創業30年ですし、ホットスパーともひとつになりましたので、これを機に内地の入店音と揃えたらいいんじゃないかなとも思いますね 笑。

— そんなシンプルな理由だったんですね…!最初に沖縄ファミリーマートさんに問い合わせた時は「不明」という答えだったのですが、ようやく謎が明らかになりました!ありがとうございます!


 

いかがだっただろうか。ここに「なぜ沖縄ファミリーマートは内地のファミリーマートと入店音が違うのか」という謎が明らかになった。それは以下の理由から。

「当時ホットスパーがすでに内地のファミマの入店音を使っていたから」

内地のファミリーマートの入店音といえばもうあの音が定着しているが、もともとは一部のパナソニック製のチャイムに内臓されているものでもともとファミリーマートだけが使用しているわけではない※(たまにアパートのドアベルの音がファミマだという人も見かける)。沖縄ファミリーマートが開店当時、すでに沖縄で展開していたコンビニ、ホットスパーがそのチャイムを採用していたために異なる音のチャイムを採用した、というわけである。
(※この件についてはデイリーポータルZ様の記事でもご確認いただけます。)

奇しくもホットスパーはココストアを経て、ファミリーマートに吸収合併されたわけで、ついに沖縄ファミリーマートもあの入店音を使う時がやってきたのかもしれない。 これまでファミマの入店音なんて気にしてなかった、という方も来店の際にはちょっと注意して聞いてみて頂きたい。その響きにはちょっとした歴史が感じられるかもしれない。

さて、まずは筆者自身の長年の疑問を解決したわけだが1987年に創業した沖縄ファミリーマート、今に至るまでには随分と苦労があったらしい。次回は「沖縄ファミマ黎明篇」と題して引き続きお二人にお話をうかがっていきたい。乞うご期待あれ。


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ホンダ ヨシノリ

- Yoshinori Honda

新潟出身、沖縄在住18年目。沖縄B級ポータルサイトDEEokinawa(でぃーおきなわ)というサイトの編集部に所属して、日々役に立たなそうな沖縄情報を発信しています。好きなチキンはファミチキです。