2016.08.05

フライドチキンは沖縄が発祥!?てびちやタコス巻など沖縄ならではのファミマのこだわりを聞いてみました。


ファミリーマートの店舗数が全国で一位の沖縄県(2016年・人口10万人あたり)。実は、本土のファミリーマートとは別会社(エリアフランチャイズとして運営)ということをご存知でしたか?独特な食文化を持つ沖縄県だからこそ “地域に密着したコンビニエンスストア” を目指しているという沖縄ファミリーマート。

 

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店内のお弁当コーナーには、ゴーヤーチャンプルー弁当やポーク玉子おむすび、チーズ野菜タコライス、タコス巻など、本土のファミリーマートでは見かけない商品が数多く並んでいます。そして、この「おきなわDELI」マークが貼られています。 これは以下いづれかの条件を満たしている商品に表示されるこだわりの証なんです。

 

 

・沖縄ならではの素材を活用

・沖縄の人たちの声・評価を取り入れ商品開発に反映した沖縄の味

・沖縄の企業やお店とタッグを組んで共同開発

 

 

 

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気づいたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

沖縄でしか買うことの出来ないアイデア商品は観光客からも大評判!そんな人気商品の数々は一体どのように誕生するのでしょうか?気になった私は、那覇市港町にある沖縄ファミリーマート本部へ。商品部 デリカ・食品課の仲村渠 忠(なかんだかり ただし)さんにお話を聞かせていただきました。

 

中食の多くに沖縄ならではの食材を利用

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沖縄県民は“外食好き”が多いのですが、中食(持ち帰ってすぐ食べられる食品)利用者も非常に多く、スーパーのお惣菜やコンビニのレジ横のファーストフード・お弁当の売り上げは大きく伸び続けています」と仲村渠さん。

電子レンジで温めるだけですぐに食べられるコンビニフードは、一人暮らしや共働きの強い味方です。約16年前までは、本土から遠く離れた沖縄では、食材を調達する物流費や、流通経路が少なく苦戦の毎日でした。「いかに本土のレベルに追いつくか」で必死でした。ただその一方で、地元のお客さんの反応はそう大きくなかったり。

もしかしたら、県民は普段家で食べるような家庭料理が食べたいのでは?ということに気付いたのです。地元の日常に根付いた商品を販売するべきなのでは?と思い、2000年頃から消費者のニーズに合わせた商品の開発に取り組むようになったのです。」と仲村渠さんは話します。

 

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店内には全国共通の商品も並んでいますが、おむすび・寿司・弁当の約5割の品揃えが、ゴーヤーやポーク(ランチョンミート)、そうめんなど、沖縄県民にとって馴染み深い食材を使ったこの土地ならではの商品です。家庭で食べるメニューがコンビニで手軽に買って食べられるなんて、嬉しいですよね。

 

沖縄のお客様目線から生まれた定番のポーク玉子おむすび

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そして毎週火曜日には新商品が店頭に並びます。「日頃、ご利用いただくお客様を飽きさせないように」という思いから、商品の入れ替えサイクルを早くしているのだそう。

ところで「コンビニのお弁当って添加物がたくさん入っているんじゃないの?」と疑っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?沖縄ファミリーマートでは、温度管理を徹底することで商品の品質が保たれています。そして、食材の産地もできるだけ国内産ものにこだわっているそうです。商品を開発する際は常に“消費者目線”を大切にし、新商品開発の際は、食堂の人気メニュー、カフェ、専門店など色んなお店に足を運んで、参考にすることもあると言います。

 

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2000年頃から発売を開始し、現在は定番商品になっているポーク玉子おむすび。ポークと玉子が家庭料理の定番だったことや、車社会の沖縄で合間に“片手で気軽に食べられる”ことから、発売と同時に人気商品に。

白ご飯におかず(スパムと玉子焼き)が挟まれているポーク玉子おむすびは、一食で完結できるボリューム満点フード。部活帰りの中高生からも大人気だとか。

 

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定番のポーク玉子油みそ・シーチキンマヨネーズ・チキナーの他にも種類があり、過去にはチキンカツやハンバーグ、ゴーヤーチャンプルーを挟んだポーク玉子もありました。いつもバリエーションは5種類ほど。今後も期間限定ポーク玉子を発売していくそうなので、楽しみにしていて下さい。

 

全国でも定番のチキンは、沖縄が発祥?

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そうそう!今や全国のコンビニで大人気のフライドチキンですが、実は“沖縄が先駆け”だということをご存知でしたか?

私は沖縄に移住する随分前から他県で当たり前のように食べていたため、このことを知った時は本当に驚きました。まさか沖縄発祥だったなんて。(※実は今では当たり前の挽きたてコーヒーも沖縄ファミマが全店に拡大したそのパイオニアなんです。その取材記事も近日公開予定。)

 

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沖縄県民はフライドチキンが大好き。そして“フライドチキンをメインのおかずにして、白いご飯やお味噌汁を一緒に食べる”という独特な食文化があります。“沖縄の人たちが好きな味・料理を提供する”ことをモットーにしている沖縄ファミリーマートはそのことに注目し、商品化に踏み切りました。「日頃より利用していただくお客様が欲しい商品を提供できるよう、心がけています」と仲村渠さん。

 

沖縄ファミマでしか出会えない沢山の美味しい商品たち

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一年を通してレジ横で販売しているおでん(店舗限定)。沖縄ファミリーマートでは29年程前から販売を開始したのですが、風土にあうよう、ダシはカツオがベースになっています。そしてネタにも注目!

 

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てびち煮付けやソーキ、沖縄そば、厚焼玉子など、県外のファミリーマートでは出会うことのできないネタが入っており、そちらも好評です。県外の人におでんの具に”てびち”や”そば”が入っていると伝えると驚かれるかも。その甲斐あってか常夏の島にも関わらず、おでんの売上は実は全国トップクラスなのです。

 

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寒い時期が短く、年間を通して暖かい沖縄。冷たい麺類は、冬でもお店に並ぶことも少なくない。

 

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そして「ソフトクリーム濃厚生クリーム」も沖縄限定商品(詳細はこちら)。一部の店舗限定ですが、取扱い店は拡大中。ソフトクリーム好きの私にとって、沖縄ファミリーマートの存在は強い味方です。というのも、ソフトクリームを販売しているお店が沖縄には意外に少ないからです。

沖縄ファミリーマートへ行けば“好きな味”や“欲しかった商品”など、ニーズに合ったサービスに出会える可能性が高いことを実感した私。きっと今ファミマガを読んでくれているあなたも、そんな風に感じたことがあるのではないでしょうか?

今後の新商品からも目が離せません!

フォトライター Sachiko
http://www.oishii-okinawa.com/