2016.10.14

学Pで得た「自信」が、今でも挑戦するエネルギーになっている ~先輩インタビュー・小川桃子さん(沖大)


学P10回目記念の特別インタビュー企画「5人が語る 現在・過去・未来」も、いよいよ最終回となりました!

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最後にご紹介するは、2013年に沖縄大学チームとして学Pに参加した小川桃子さん。現在はANA沖縄空港の社員として、那覇空港のグランドスタッフをされています。小川さんの学Pインタビューは、県内CMでも放映されていましたよね。ご覧になられた方も多いのではないでしょうか?

昔からの夢を叶えて憧れの仕事に就いた小川さん。今のお仕事でも、学Pへのチャレンジから得られた「自信」が存分に生かされているそうです。小川さんは学Pで一体どんな経験を積み、仕事にも役立っているという自信をどのように得たのでしょうか。それでは小川さんのインタビューをご覧ください。

 

他学部のゼミにお願いして学P参加。チームへの不安もあったけど……

ーまず、学Pに参加されたきっかけを教えてください。

私は静岡出身で大学から沖縄に来たので、学Pの存在を知ったのは沖縄大学に入ってからでした。家の近くにファミリーマートがあって、ある時期に店頭販売の声がすごく聞こえてきました。テレビで放映されていたCMも観て「あの店頭販売は、学Pっていうイベントなんだ!」と知りました。

ー学Pを知って、自分もやってみたいと思いましたか?

楽しそうだなとは思いましたが、個人的に参加をしようとまでは考えていませんでした。そんな中、参加に至ったのは3年生のときに友人が「学Pに参加して一緒に思い出作ろう!!」と誘ってくれたのがきっかけですね。いつも学Pに出るゼミは違う学部だったんですけど、友達と3人でそのゼミに「やらせてください」と直接お願いしに行きました。

ー積極的ですね! 違う学部のゼミと共同で、不安もあったのではと思います。

はじめはとても不安でした。学部が違うと顔を見たことがない人たちもいるので、ちゃんと溶け込めるのかな……と。でも、なんだかんだ言っても同級生ですからね。会議の後にみんなで遊びに行ったりして、わりと早く溶け込めました。学Pを通して、学部以外にも「仲間」ができて嬉しかったです。

asato22013年の学P沖縄大学チーム(前回インタビューをした安里さんも同チーム)

 

なかなか上手くいかない商品作り、その過程で小川さんが遂げた成長とは?

ー学Pの中で、特に大変だった思い出ってなんですか?

やっぱり、「商品決め」ですね。

ーなかなか商品が決まらなかったのですか?

そうですね。確かその年は「今までにないものを作る」が学Pのコンセプトだったんです。私たちはデザート部門を選んだのですが、「”デザート=冷たい”、というイメージが変わるような商品を作ろうか」という話になりました。そのあとの会議で「温めても冷やしても美味しいデザート」「中を2つの味に分ける」という方向性は早く決まったんですが……。

ーそこからが大変だったと……。

現実は、なかなか理想通りにいかないですよね(笑)。ワッフルの中に何を入れるか話し合っても各自の好き嫌いが出たり、実際に試作品を食べてみると「なんか違う……」となったり。チョコも候補になったんですけど、チンすると溶けてしまいました。

ーそんな試行錯誤があって、「キャラメルブラウニー×小倉トースト」になったんですね。

はい、こんな商品になりました!

SONY DSC小川さんも和服を着て出演している商品のCMはこちら

ー今でもパッケージを残されているんですね!

お母さんがずっと保管してくれているんですよ。さすがに中身は取っておけないので、代わりにタオルを包んでいます(笑)。

ーお母さんの愛情を感じます(笑)。では、大変だった商品作りの過程で小川さんが成長したことはありますか?

自分の意見をはっきり言えるようになったことですね。

ー積極的に発言するようなイメージを勝手に持っていたのですが、最初からそうではなかったのですね。

そうなんです。学Pでも、実は私、デザート部門じゃなくてお弁当部門が良かったんですよ(笑)。でも、人数が多いほうに合わせてしまうんですよね。みんなデザートがいいって言うなら、私も……って。

ー意見をはっきり言えるようになったきっかけがあったのですか?

ありました。会議のとき、ファミリーマートの社員さんがうまくみんなの意見を引き出してくれるんですね。そして私にも発言を促してくれて、確かそのとき「あったかくても冷たくても食べられるものをやりたい」って言ったのかな。するとみんなが「いいね!!」と言ってくれました。この経験が、自分の意見を言う自信につながったのかなと思います。

ー自分の意見が受け入れられる成功体験になったのですね。ここで得た自信は、学Pを終えた後も日常生活で生かされましたか?

ゼミの話し合いなどで、積極的に意見を言えるようになりました。大学ではみんなで話し合う機会はあまりないので、ディスカッションの経験と発言する自信を学Pで得られたのは本当に良かったです。

ogawa3販促活動の様子

 

学Pで得た1番の財産は「自信」

ー小川さんは現在ANA沖縄空港で働かれていますが、普段はどんなお仕事をされているのですか?

搭乗手続き、搭乗口への誘導、チケットの発券手続きなど、出発されるお客様のサポート業務を行なっています。

ogawa4学P CMより

ーこのお仕事に就いたきっかけを教えてください。

空港でのお仕事に惹かれたのは、大学時代に行った宮古島旅行がきっかけでした。宮古島のすぐ近くには、旅客機パイロットの離発着訓練が行われる下地島空港があるんですよ。飛行機が飛んでいく様子を間近で見て、あまりの迫力に圧倒されました。それ以来「飛行機の近くで働きたい!!」と思うようになったんです。あとは、お客様と直接関わるような仕事がいいなと思っていたので、就活をする頃にはグランドスタッフになることを夢見ていました。

ーその念願が叶ったわけですね! では、学Pの経験が今の仕事の糧になっているなと感じることはありますか?

あります。やっぱり、1番は「自信」ですね。

ーどんな「自信」を得られたのですか?

販促活動として、ローカルのラジオに自分たちで出演交渉したことがあったんです。無事出演も果たして、「挑戦すればできるんだ」という自信を得ることができました。

あとは、やっぱり商品開発。何度も同じことを考えて、何度もやり直しを繰り返して、何度も折れそうになったんですよ。それでもなんとか最後まで乗り切ることができた。その経験が、新しいことや困難なことに挑戦するエネルギーになっています。

ーそのエネルギーが、仕事でも発揮されているのですね。

働き始めてまだ2年目なので、新しい業務と向き合うこともまだまだ多いです。中には難しい仕事もあります。でも、たとえ仕事で折れそうなことがあっても、「あの時も乗り切ったから大丈夫!まだまだ頑張れる!」と自分を高めることができるんです。

ogawa学P CMより

ーでは最後に、未来の学Pチャレンジャーになるかもしれない学生に何かメッセージをお願いします!

学Pは、やって後悔することは絶対ないです。私も、大学生活の中で1番思い入れがあるのは、やっぱり学Pなんです。仲間と自信を得られた、とても貴重な経験でした。

学Pは沖縄で有名なイベントですし、興味を持っている学生も多いと思います。その中には、「やってみたいけど、不安もあるしどうしようかな……」と感じている人もいるかもしれません。

もしちょっとでもやってみたい気持ちがあるなら、後悔しないように是非挑戦してほしいですね!

 

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ライター:真崎睦美
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