2016.07.04

地元ンチュがおすすめ!許田、糸満、ぎのざ・・7つの道の駅で味わえる「おいしいもの」を食べに行こう


はいさい! 沖縄生まれ沖縄育ちのライター・ショウです。

県内のメディア企業で働きながら、沖縄のスポットや食べ物を好きで探索しています。美味しい食べ物ってなんであんなに幸せになるんだろう。そんなことを考えながら、観光スポットや食の話題を中心に取材していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

初めてとなる取材は、道の駅について取り上げてみました。道の駅巡りって何だかとってもワクワクしませんか? (美味しいものがいっぱいですよね)

24時間無料で利用できる駐車場・トイレや、地域の道路・観光情報を提供する場所として登場した道の駅。沖縄では、1995年に開所した「道の駅 許田」を皮切りに、2014年10月に県内で8番目、東海岸初の道の駅として、「道の駅ぎのざ」が誕生しました。

今では旅行客にすっかりお馴染みの観光スポットになっていますが、地元の私たちにとっても、休憩がてらに食事をとったり地域の旬の食材を調達したりと、欠かせない存在になっていますよね。そんな道の駅に、地元の人がよく食べに行く「定番の人気商品」があるのはご存知でしょうか。道の駅で働く人を中心に聞き込みして分かった、観光客にあまり知られていない(?)「おいしいもの」を紹介します。

 

1.東海岸初の「道の駅ぎのざ」(宜野座村)

量に圧倒される「骨汁」は食べ応え抜群

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1998年にオープンし、2014年10月に道の駅に登録された道の駅ぎのざ。

土日は駐車場で開催されるフリーマーケットでにぎわいます。この道の駅の看板商品が、「食事処太陽亭」の骨汁(税込み600円)です。どんぶりいっぱいに盛られた骨付き肉をレタスが覆い、見た目でお腹いっぱいに。

地元・観光客にも人気で、骨汁そばも同じぐらい注文がある」と言うのは、ここにお店を構えて6年目になるナカマさん。だしは県産骨付き豚肉を6時間煮込むところから。化学調味料は一切使わず、だし骨・鶏ガラ・コブ・アゴと豊富な種類の材料を使っています。それもあってか、一口すすると味が濃い味が広がりますが、後味は意外とさっぱり。「だしをとったあとの油をしっかりと取り除いているからあっさりしているんだよ」と笑いながら話をしてくれました。量に圧倒されますが、薬味のフーチバーやショウガをアクセントに使うことで、最後まで美味しくいただけました。

全て自家製。宜野座産の生乳を使ったソフトクリームがクセになる

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可愛らしいたたずまいで目を引く「Cream Cream」は地元のリピーターが多いスイーツショップ。

中でも人気があるのがぜんざいクリーム(税込み400円)。新鮮なソフトクリームに、ぜんざいという違った甘さも楽しめ、やみつきになる一品。ソフトクリームからぜんざいまですべて手作りです。ソフトクリームには、風味の良さとコクが特長の宜野座産の「やんばる牛乳」をたっぷり使用。

お店の看板もぜーんぶ手作りですよ」。そう話すのは勤続4年目のタカエスさん。夫妻で経営し、「週末になると宜野座村で開催されるイベントを中心にワゴンで村内を動き回っています」。移動パーラーも含めると12年目となるベテランスタッフさん。嬉しそうにソフトクリームについて語る姿が印象的でした。

[住所]
宜野座村字漢那1633(マップで表示)



 

2.充実した施設が魅力の「道の駅いとまん」(糸満市)

最大規模の道の駅を支える元気いっぱいの食堂

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日本最南端・最大規模の道の駅として09年にオープンした「道の駅いとまん」。ファーマーズマーケットにお魚・物産センターなど充実した施設が魅力的なこの道の駅で、多くの地元客が訪れるのがフードコート内にある「南の駅食堂」です。

みそ汁、骨汁、てびち、中身汁など沖縄の定食らしい定食が勢ぞろい。一際人気を誇る「煮つけ定食」は、駅内の販売店員以外にも、近くで働いている方々が頼んでいくそうです。

大根、昆布、ニンジン、豆腐、軟骨ソーキ、みそ汁(イナムドゥチ)、白ごはん(写真はジューシー)と漬け物がついて750円(税込み)。豆腐は煮付けに合ううなじ豆腐を使用。とろとろの軟骨ソーキは1時間20分ほど煮込み、だしはだし骨とかつおだしをブレンド。初代店長からたたき込まれというこの味付けは、力強く濃い口ですが、どこか上品さもあり箸がどんどんすすみます。

お客さんが途切れないこの食堂。働くお母さん方は、パワフルでとっても気さく。「若さでは負けるけど愛情は人一倍あるよ」。そう笑いながらヒガさん(勤続6年目)は「美味しかったと言われると疲れが吹き飛ぶ」と満面の笑みで話をしてくれました。

[住所]
〒901-0306 沖縄県糸満市西崎町4丁目19−1(マップで表示)



 

3.40周年を迎えた老舗店もある「道の駅かでな」(嘉手納町)

昔ながらの変わらない味「ジャンボチーズバーガー」

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道の駅かでなで働いている人誰しもが口をそろえておすすめする名物「ジャンボチーズバーガー」(税込み630円)。

20cmほどあるバンズにパティ、チーズ、トマト、タマネギをサンド。オリジナルサウザンソースがかかり、両手がいっぱいになるほど大きなサイズは食べ応え十分。

03年に道の駅かでながオープンする前からお店がある「ロータリードライブイン UP-KITTY」で食べることができます。1975年創業、最近40年を迎えた老舗店になります(長い!)。

こちらのジャンボチーズバーガー。なんと創業当初からあったわけではなく、開発したのはお店ができて16年目のこと。片手サイズのハンバーガーじゃ物足りず、2個買っていく人が多かったため、倍の大きさで作ったら人気が出たんだとか。お客さんの要望から誕生した商品なんですね!

チーズバーガー”チーズ抜き”!?

2階にイートインがあり、1階のパーラーはテイクアウト専門。勤続20年以上になるスナガワさんは、道の駅が立つ前から働いているベテランスタッフ。長年働いているといろいろなことにも遭遇するようです。「チーズバーガーのチーズ抜きを頼む人が多くてね、『ハンバーガーですか』と聞くと『ハンバーガーじゃなくてチーズ抜きのチーズバーガーだよ!』」と主張する人が少なくないそうです。チーズ以外の味はもちろん同じですよ?

野国いもソフトクリームは食べられたらラッキー?

嘉手納町特産の農作物の一つ「野国いも」。自然な甘みが特長のこのイモは、町出身の野国總管(そうかん)が17世紀に中国から持ち帰ったとされています。その野国イモを使ったソフトクリームを一押しするヨコダさん(勤続5年目)。話によると「生産量が少なく希少だから食べれたらラッキー」だとか。販売している4階のスカイラウンジ・カデナに行ってみると、「原料不足によりいつごろ食べられるかまだ未定」とのことでした。寄ったついでに食べることができたらいいことあるかも?

[住所]
〒904-0202 沖縄県中頭郡嘉手納町屋良(字)1026−3(マップで表示)



 

4.県内第1号。不動の人気を誇る「道の駅許田」(名護市)

道の駅の県内第1号に認定されて20年以上経つ道の駅許田。2015年の大手旅行口コミサイトの道の駅ランキングで5位に選ばれるなど、人気を博していますが、ここにも地元の人がよく買いに来る「おいしいもの」があります。

午前中が狙い目! かりんとう饅頭

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道の駅許田の端でひっそりお店を構える「えびす」。名護市宮里にあるスイーツショップ「お菓子のEBISU」が手掛けるお店です。10円まんじゅう(現在は消費税の値上げにより1個11円)として定着したえびすまんじゅうは、一口でサクッと食べられる気軽さが売り。10~50個と10個単位で選べ、50個を買っていくお客さんも少なくないとか。中でもおすすめは朝一で揚げる「かりんとう饅頭」(1個90円)。

県産黒糖を練り込んだ生地に、時間をかけてじっくり作り上げたこしあんを包んで揚げています。表面はカリっ、中はしっとり。食感と香ばしさがやみつきなるお菓子です。第26回全国菓子大博覧会観光長官賞を受賞したこともあるこの銘菓は、揚げたてが食べられる朝9時ごろが狙い時です。

勤続9年目になるヒガさんは、「夏場は暑くて大変だけど、中南部からよく足を運んでくれるお客さんがたくさんいて嬉しい」。話していくうちに仲良くなることも多く、「友達が増えるのが楽しい」と朝の仕込みに汗だくになりながらお話してくれました。

道の駅許田には地元ンチュ御用達のお店がいっぱい

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毎日大勢のお客さんが訪れる道の駅許田は、観光客はもちろん地元の人の憩いの場でもあります。

道の駅パーラーの売れ筋商品「ミルクぜんざい」は食べたことある方も多いのではないでしょうか。冬にしか出さないホットぜんざいは知る人ぞ知る1品。タクシーの運転手に人気があるのがチーズバーガーやポーク卵おにぎり。

おっぱ乳業のソフトクリームとジェラートは老若男女問わず人気の商品です。20種類近くのアイスが楽しめ、観光客にはマンゴーなど沖縄らしいフレーバーが人気ですが、地元の人には圧倒的にミルクソフトクリーム(写真右)が選ばれます。店員さんのおすすめはパッション・マンゴーヨーグルト(写真左)。

1個50円から販売しているてんぷら店のもずく天ぷらの評判も上々。もちろんおすすめは朝の揚げたての天ぷら。「外がカリカリで中がふわふわな天ぷらはなかなか味わえない」(シマさん・勤続2年目/道の駅許田)

[住所]
〒905-0024 沖縄県名護市許田17−1(マップで表示)



 

5.自然溢れる最北端の「道の駅ゆいゆい国頭」(国頭村)

イノシシ×豚!? ヘルシーなイノブタはいかが?

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道の駅ゆいゆい国頭内にあるレストラン「食事処くいな」。約5年前から取り扱い始めて一気に看板商品になったのが、イノブタを取り扱った商品。中でもイノブタ丼(二刀流丼・税込み900円)とイノブタ肉そば(同800円)は地元の人もよく食べに来る定番料理。イノシシと豚をかけあわせた国頭特産のイノブタは、育てている農家がまだ少なく、出荷するまでの期間が長いため希少価値が高いんだとか。イノシシ!? と聞くとクセがありそうですよね。

においもなく、クセのある肉が苦手な私でも美味しく食べることができました。低カロリーでビタミンBも豊富。」と話すのは、食堂横のカフェで働くウラさん(Yuiカフェ勤続2年目)。

イノブタ肉そばを恐る恐る食べてみると、クセがまったくないのにビックリ! かつおだしベースの味付けでむしろあっさりすらしています。気がついたらペロリと完食。国頭産の木材を使った器も使用していて、まさに国頭づくしの1品となっています。ちなみに県内最北端のファミリーマートはゆいゆい国頭のすぐ隣にありますよ。

[住所]
〒905-1412 沖縄県国頭郡国頭村奥間1605(マップで表示)



 

6.「道の駅おおぎみ」で贅沢な日本そば(大宜味村)

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道の駅おおぎみで働いているお母さん方も「ちょっとした特別な日に食べに行くよ」というのは、日本そば屋「美ゅうびゅう」。ここで提供している日本そばは、すべて100%大宜味村産のそば粉を使用した十割そばのみ。小麦粉のつなぎを使わない十割そばは、純粋なそば粉の質で味が決まるので、そば粉の食感と味をしっかり堪能できました。

そば粉の味をさらに引き立てるのがそばつゆ。甘露・百蘭しょう油に加え、粟国の塩、ワインビネガーに氷砂糖と数種類の調味料をブレンド。2週間以上寝かせ、日高昆布、国産のかつお節、椎茸からとっただしを合わせ完成。味わえば味わうほど濃厚で奥深い味わいを楽しむことができます。

村がそば粉を栽培し始めたのは7,8年ほど前のこと。通常1回しか収穫されないそば粉ですが、「大宜味のそば粉は2回収穫しています」と店主の兼城さん。1月と4月ごろに収穫するため、新鮮な日本そばを楽しむ頻度が増えると言います。

日本そばだけでなく、沖縄そばやつけそば(つけ麺風日本そば)のメニューもあるのは、兼城さんがラーメンや沖縄そば店で修行した経験があるから。麺のことをもっと知ろうと、村で開催されたそば粉の勉強会に参加したのが、のめり込むようになったキッカケなんだとか。「十割そばはそば粉と軟水のみ。シンプルだけど奥が深い」と麺の話に力がこもる兼城さん。2012年11月にオープン。こだわりが生んだ日本そばは、県外からの移住者や、本土から沖縄に戻ってきた方々がよく駆け付けます。

[住所]
〒905-1307 沖縄県国頭郡 大宜味村根路銘1373(マップで表示)



 

7.08年に県内6カ所目としてオープンした道の駅豊崎(豊見城市)

農家直送の採れたて野菜。夏物限定定食が人気!

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レストラン「笑輪咲」の人気商品は、食材が旬な6~10月の夏場にだけ販売しているナーベーラーチャンプルーとゴーヤーチャンプルー(各税込650円)。白味噌ベースのナーベーラーチャンプルーは、野菜の甘みと味噌が溶け合いまろやかな仕上がり。歯ごたえも残り、ナーベーラー独特の食感が苦手な人にもおすすめできる1品です。

火加減がポイント。煮過ぎると黒っぽくなるし、卵を入れるタイミングも重要」。勤続7年になるアカミネさんは盛り付けの彩りにも気を配っていました。地元観光客問わず人気なのが沖縄風ちゃんぽん(同650円)です。沖縄風ちゃんぽんは下味もしっかりしていて、シャキシャキの野菜がこれまた良い歯ごたえだこと。

ちゃんぽんは後から『沖縄風』って付けたのよ。『麺じゃなくてごはんが入っていますよ!』とよく観光客の方に言われるの」とアカミネさん。メニューを見ると、たしかに手書きで「沖縄風」と書かれていました。食材はもちろん豊見城産の野菜を使用。食材が切れたら「(隣の菜々色)畑に行ってこうね」とよく冗談交じりで話をするんだとか。

[住所]
〒901-0225 沖縄県豊見城市豊崎3−39(マップで表示)



 

道の駅を支える人がいて「おいしいもの」がいただける

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それぞれ地域の個性がある道の駅。気になる食べ物は見つかりましたでしょうか?

各道の駅で働いている方にインタビューさせていただきましたが、皆さん共通して、美味しいものが好きで、地元が好きで、コミュニケーションが大好きだということ。『「美味しかった」「ありがとう」と一言言ってもらえるだけで元気になる』。そのエネルギーを受け、訪れた人々にさらに元気を分け与えていくんですね。今回のインタビューを通して見えたのは、「おいしいもの」はもちろんのこと、地元を誇り、地域の食を支えるお店の人たちの元気な姿でした。

地域に根差し、繋がりを大切にするこころ。これぞまさに「結」の精神ですね。たくさんの思いやりとパワーをもらい、お腹も心も満足した筆者でした。

(道の駅の皆さん、ご協力ありがとうございました!)

ライター:シマブクロ ショウ(島袋 翔)
ブログ:http://okinote.com/