2016.08.24

沖縄で毎日30,000杯も飲まれているファミカフェ!コンビニコーヒー開発秘話を二人のキーパーソンが語る


ぐすうよう、ちゅううがなびら♪皆様ごきげんいかがでございましょうか。ファミマガに初めて文章を寄せさせていただきます沖縄民謡歌手のKIKOと申します。見ー知っちょうてぃ呉ぃみしぇーびり(お見知りおきくださいませ)。

ファミマガで書くということで、真っ先に思ったのはファミカフェのことでした!何しろ発売当初からそのおいしさのファンになり、ほぼ毎日ファミリーマートへ買いに行きます。今日も県内どこかの店舗に出没しているでしょう。琉装の女性がファミカフェを買っていたら、それは多分わ・た・し(笑)。

今回は大好きなファミカフェについて興味津々、愛情たっぷりにうかがってきました。

 

他社に先立ち10年前から設置しているファミマのコーヒーマシン

今やコンビニで挽きたてコーヒーが飲めるのは当たり前となりましたが、実は他社に先立ち10年程前から沖縄ファミマではコーヒーマシンを一部店舗で設置しています。そして2011年頃から急速に店舗拡大に動き出しました。そのコーヒーを淹れる場所は一般的にあるレジカウンターではなく、思いきった売場のド真ん中が沖縄ファミマの標準のスタイルなんです。販売方法はセルフ式で先にカップに淹れる事もできるのです。当初は無謀とも思われていた販売スタイル。いかにたくさんの壁を乗り越えて、一日に30,000杯も飲まれている県民的飲み物へ成長してきたのか。

気軽に毎日買っているけど飲み飽きない。そこには良い商品を提供したいという情熱とたゆみない努力という裏打ちがありました。その沖縄スピリットを知れば、一杯のファミカフェがなんだか愛おしく、おいしく飲めることでしょう!

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商品部の小林さんと開発部の上江洲さん

インタビューに答えていただいたのは、豆の選定に携わった商品部の小林さんとコーヒーマシンの開発に携わった開発部の上江洲さんです。

お二人ともシリアスな表情で堅実に、開発時を思い出しながらお話してくれたかと思えば、お客様が喜んでくれ結果が出た話では最高の笑顔を見せてくれます。言ってみれば商品の裏方さんなのにとても表情が豊か。数々の創意工夫をこらし努力が実ったストーリーがあったことがうかがえるし、この人間力が良い商品作りに繋がっているのだろうと思えました。

 

コーヒーの本格導入前には反対意見も

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―毎日のようにファミカフェをおいしく飲んでいる、いちファンとしてアレコレ伺いたいことがいっぱいですが、まずは味へのこだわりについてお聞きします。他社との違い、また県外のファミカフェとも味が違うのでしょうか?

沖縄と南九州を除いた全国のファミリーマートでは、ほぼ一緒の豆を使っています。沖縄ファミリーマートでは地元を見つめ、試飲やアンケートを繰り返して「沖縄県民が一番おいしいと思える味」を探し出しました。コーヒーは嗜好品なので好みは様々ですが、全体的に少々濃い目が好まれることに気が付きました。アイスとホットでも求める味わいは違うので、そこにも工夫をしています。

―ファミカフェの誕生秘話が、県産マンガ雑誌「ファミマガ」でマンガ化されたのには驚きました(笑)。そこではスタート時の、豆の選定・マシンの開発・店舗の説得など奮闘が詳しくつづられていますが、印象に残っている部分を教えてください。

以前からテスト的に一部店舗で販売していて、過去には紅茶やココアを扱った時もあり、試行錯誤の時期がありました。そんな時に、当時の糸数社長がアメリカでのコーヒー販売を見て着想した「これは沖縄でイケる!」という確信から、「コーヒーを売るんだ!」との意気込みが最初から違いましたね。沖縄はアメリカ文化もある独自のチャンプルー文化。沖縄も間違いなく手軽で本格的なコーヒーを飲む需要はあるんだと。今までレジカウンターにあったコーヒーマシンの場所を、思い切って一番目立つレジの前にあるゴンドラ(売場)へ変えました。そこは商品が良く売れる場所なんですが、ここからゴンドラ3台分も思い切って撤去しました。

そんな売れ筋商品の数々をコーヒーだけに変えるなんて!という反対の意見をありましたが、あえてコーヒーに特化したのはプロジェクトチームの意気込みで進めていきました(笑)。それからも、マシンの選定やコーヒーの味わいや香りをどう出していくかなど、そこも苦労しましたね。

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(筆者注*マシン開発やコーヒー豆の選定は成功への1つのプロセスだから、そんなに大変じゃなかったですよというような内容を爽やかにおっしゃる小林さんと上江洲さんだが、瞬間遠くを見つめるような、ご苦労を振り返る深~い表情を筆者とカメラマンは見逃さなかった!)

しかし次第にテスト販売の反応が良く、コーヒーマシンを置いていない店舗への問い合わせや設置のリクエストも多くなるなど嬉しい結果が。プロジェクトチームを組み、マシンや販売方法そのほか、改善すべきところにすばやく対応するなどの努力ももちろんしました。ファミカフェを知ってもらうためのプロモーションもたくさんやりましたよ。

 

県民に浸透していくファミカフェのコーヒー

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―周到に準備したうえ、現場で起きてることのフィードバックもかかさず対応したのですね。ではファミカフェのコーヒーはどのように県民に浸透していったと考えていますか?

まず、味の良さです。選び抜いたコーヒー豆は事前の目隠し試飲調査で、有名な他社コーヒーを抜いて1位だったのです!美味しさに自信はありましたが、企画した私自身も驚きました。売れる場所は、最初はオフィスビル付近やOLさんの需要を見越していたんです。それがいざ販売を開始すると、どの地域でも受け入れられたのです。お店を行くと仕事帰りに作業着のままとか、短パンの格好など、気軽な気持ちでお店に立ち寄って買えることが良かったようです。

―本格スタートから約5年が経ちましたが、日々どのような改善をおこなっていますか?またコーヒーのグレードがグッと上がるように感じられる、フレーバーのシロップは沖縄だけですよね。なぜ独自のシロップを置こうと思ったのでしょうか?

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フレーバーシロップは、アメリカでカスタマイズすることは自然なことでした。しかしおかげで学生さんなど、シロップをた~っぷり入れて帰るとか、大変好評です(笑)。

コンビニエンスストア自体の進化の流れもあります。コンビニ一軒一軒の小さい空間の中で、銀行ATMやドラッグストアの役割も果たし始めました。さらにはソフトクリームやドーナツなど含めた外食部門にコーヒーも位置づけられます。小さなお店ですが、今やコンビニは色んな業界のお店が凝縮されたものになってきているんです。

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―使用されているコーヒー豆は美味しいし、スチームミルクの牛乳は沖縄県産品が使われているそうで、お値頃に買えるというのにこうした配慮は消費者として嬉しいですね。でもひとつお願いがあるんです。よく私はマシンの清掃にあたってしまって、コーヒーが買えないのをなんとかしていただけないですか~(汗)。

はい(微笑)。24時間に1度、30分間の清掃をして衛生面管理をしているんです。そこはご不便おかけしますが、そこは大切な作業なので・・・。マシンが2台ある店舗ならば清掃時間をずらして常にコーヒーが買えますので!

―今後ぜひ清掃時間の短縮をお願いします~、マシン開発担当の上江洲さ~ん!(一同笑)。

 

フラッペの新フレーバーなど新しい展開も?

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―お客様がファミカフェを利用しているところもご覧になるかと思いますが、どのように感じますか?

それは本当に嬉しいですよ! 隣を走っている車のまったく知らない人がファミカフェのカップを持っていたりして・・発売当初は他社のコーヒーが多かったのですが、最近はファミカフェであることもすっかりお馴染みになりました。タクシードライバーさんからも、これ毎日飲んでるよ!と言われたことも。

―これから考えているファミカフェの新しいチャレンジについて教えてください。

コーヒーやホットミルクを注いで作る“フラッペ”も人気がありますので、新作を増やすとおもいます。ファミカフェは安定してきた感がある商品だからこそ、そろそろ1から見直してみるべきと考えています。フライドチキンのようなロングセラーになるには、ハード面でもソフト面でも進化が必要なのです。スタートから5・6年経ったので今後新しい展開をみていただけるかもしれませんよ。ご期待ください!!

―最後に・・・「ファーヒー」という呼び名がわたし大好きなんですが、まだこの名前使っていていいんでしょうか?(笑)

きいやま商店さんがファミカフェCM出演したときのアドリブの言葉ですね!もちろんいいですよ、愛称として使ってください(笑)。

―ありがとうございます(笑)。今日はいろいろ裏側の歴史をきけたので、よりファミカフェがおいしくいただけるような気がします。これからも末永くおいしいコーヒーが飲めることを祈って「ファーヒー!」の掛け声で乾杯いたしましょう!!
「ファ~~ヒ~!」

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ライター:KIKO(沖縄民謡歌手)
HP:https://www.facebook.com/kikogwa

 

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