2016.10.03

自宅を植物で彩ろう!「メイクマン」のグリーンアドバイザーに聞く、植物初心者のためのグリーン講座


みなさん、こんにちは。「WORD WORKS OKINAWA」の芦田です。

一年を通して植物が生い茂り、花々が咲き誇る沖縄。しかし、マンションやアパートで暮らし、都心エリアに通勤している毎日では自然に触れる機会は少ないのではないでしょうか?ストレス社会が叫ばれて久しい昨今、生活の中にグリーンを取り入れ、心に安らぎや癒しを得る向きが活発になっています。

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実は9月~11月の秋口、ここ沖縄では植物を植え始めるのにピッタリの時期。しかしながら亜熱帯に属する沖縄では、本土のハウツー本があまり役に立ちません。そこで、県民の強い味方ホームセンター「メイクマン」のグリーンアドバイザーに、初心でも簡単に育てられるオススメの植物や育て方のコツを聞いてきました。

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訪れたのは皆さんご存知のメイクマン浦添本店。巨大な店舗の1階・2階フロアには、建築資材や家電、DIYグッズから日用品まで幅広く揃います。もちろん、今回お目当てのグリーンコーナーも大充実。全体数は把握できないものの、ざっと見まわしただけでも数百種類の植物が並びます。取材中も植物をお買い求めのお客様が次々と訪れ、総数を把握するのはとても難しそうです。


その道17年のプロから学ぶ、観葉植物選びのコツ

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大きな観葉植物は、お部屋の雰囲気を一瞬で変えてくれる魔法のアイテム。まずは観葉植物のイロハを教えて貰いましょう。今回お世話になるのはグリーンアドバイザーの比嘉和子さん。なんと17年もグリーンコーナーに勤務する、植物の匠。職場はもちろんですが、ご自宅もグリーンで溢れかえっているそうです。匠のお部屋、かなり気になりますね。

観葉植物を選ぶコツをまずは伺います。

葉が青々しており、上へ向けて元気に育とうとしているものが良いと思います。」確かに比嘉さんが指し示す葉っぱは、力強く上に向かっています。

置き場所によっても選ぶ植物も変わってきます」と比嘉さん。
一口に観葉植物といっても、大きく2種類に分けて考えると分かりやすいそうです。比較的大きな葉をもつものと、細長い葉をもつものです。

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大きな葉の観葉植物は、効率よく日光を取り込めることから明るめの室内に適しています。一方、細い葉の観葉植物は、日のよくあたる屋外がオススメ。確かに沖縄のビーチや街路樹にヤシの木が多いのは、その環境に適しているという理由からなのですね。リゾート気分を盛り上げるためだけではなさそうです。

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こんなグリーンが室内にあれば、雰囲気もずいぶん変わりそうです。エアコンの風が直接当たらない、明るい室内に置きましょう。写真左から順番にアレカヤシ、ウンベラータ、パキラなど、初心者でも簡単に育てらるのでオススメです。

ちなみに、ウンベラータの幹のカーブや、右端のパキラの幹の編み込みは、植物のデザイン性を高めるためにあえて作られているそうです。このあたりは好みでチョイスしてOK。水やりは週に2回程度で、受け皿まで水が染み出すまでしっかりとあげます。ただし、受け皿に水が溜まったままだと根腐れを起こす可能性があるので、受け皿の水はちゃんと捨てましょう!


もっと気軽にはじめられる、鉢植えの育て方

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次に、観葉植物よりもっと身近な鉢植えをみていきましょう。メイクマンは野菜やお花の苗も豊富です。しかもそのお値段はたったの45円。これは気軽に始められそうです。

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この時期からのお花の中では、コスモスやペチュニア、百日草が初心者にも育てやすく綺麗な花も楽しめることからオススメなのだとか。

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自宅できっちり花を咲かすことが出来たら感動でしょうね!

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お花以外にも、写真のミニトマトをはじめとする野菜も人気。初心者向けのお野菜を聞いてみたところ、ブロッコリーやキャベツ、カリフラワーといった意外な名前が続々と。想像以上に簡単で、わずか3ケ月程度で収穫もできるそうですよ。

ちなみに、ミニトマトの場合、通常10~15個の実がなるそうですが、うまく育てば50個以上なることもあるそうです。天候不順でお野菜も高騰していますから、思い切って自宅で育ててみるのも一案です。

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良い苗の選び方としては、葉がいきいきとしていること、そして軽く左右に揺すってみて、根がしっかりと土に張っているものを選ぶことだそうです。もちろん植物も生きていますから、優しく揺すって確かめてみて下さいね。

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家に持ち帰ったら早速植え替えます。必要なのはプランター(もしくは鉢)・軽石・培養土の3点のみ。プランターは大きさにもよりますが300円前後。軽石が200円程度に培養土が300円ほどと、合計800円前後で揃います。苗を合わせても軽く1,000円以内とお手頃価格。 室内に置く場合、プランターや鉢の下に受け皿が必要です。

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プランターの底が見えなくなる程度に軽石を敷き詰め、八分目ほどまで培養土を入れて苗を植えます。苗を購入後、すぐにポットから取り出して植え替えるのが鉄則だそうです。


さらにお手軽で可愛い!多肉植物も人気

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観葉植物は大きすぎるし、苗の植え替えは面倒。水やりも少ない方が良い!私を含む、そんな手軽派にオススメのグリーンもちゃんと伺ってきました。

家に帰って、そのまま置くだけの「サボテン」。ご存知のとおり砂漠の植物のため、水やりも月に1回程度でOK。さすがに私でも育てられそうです。

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見た目が愛らしい多肉植物も、もともとが暖かい土地の植物なので沖縄でも育ちやすいそうです。乾燥した土地で育つ植物らしく、ぷっくりした葉の中にたっぷりの水分を保持していることから、水やりも少なくて良いのだとか。ただし、ポットに入った多肉植物は別の容器に植え替える必要があります。


こんな珍しい育て方も

一風変わった育て方をしている植物も比嘉さんが教えてくれました。

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こちらは炭植えといって、土のかわりに炭が使われています。

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虫も付きづらく、しかも炭の浄化作用によって室内の空気も清浄にしてくれるというダブルの効果が期待できます。

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炭が土がわりの植物がある一方、そもそも土すら必要のない植物「エアプランツも最近人気なのだとか。確かにオシャレなカフェや雑貨店で最近やけに目にしますね。

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お皿の上に置いてあったり、空中に吊るしてあったりと、枯れ果てたような見た目も相まって「本当に生きているの?」「飾りでしょう?」と思われることもしばしば。当たり前ですが、ちゃんと生きています。もともと土に根を張る植物ではなく、岩石や樹木に貼り付き、空気中の水分やわずかな雨を効率よく吸収するそうで、飾り方次第でかなりクールな印象に。お部屋の雰囲気アップにぴったりです。


沖縄ならではの植物や実のなる植物も人気

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島唐辛子をはじめ、沖縄ならではの植物も人気が高いそうです。泡盛に漬け込んでの自家製コーレーグース作りも楽しめます。

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上級者向けながら、実ものも定番の人気商品。アボカドは種類によって沖縄できちんと結実するものと、しないものがあるそうです。メイクマンではきちんと実のなる種類のアボカドを用意してくれています。じっくり気長に、同時に腕も磨きつつ頑張りましょう。

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また、出張が多い方もご安心を。ペットボトルの先端に取り付け、土に刺しておくだけで水やりの心配から解放される「給水くん」。時間をかけ、水をゆっくりと与えてくれます。こんな便利グッズが豊富に揃うのもメイクマンならでは。長期出張から戻ったら植物が枯れていた、そんな悲しい出来事からもサヨナラ出来そうです。


プロから学べる、毎日を共にする植物選び

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今回お話を伺ったメイクマンでは、沖縄県内に20名を超えるグリーンアドバイザーが常勤しています。グリーンアドバイザーは社団法人日本家庭園芸普及協会が認定する、いわば「プロの中のプロ」。そんな専門家に気軽にお話を伺えるのもメイクマンの魅力ですね。

学校や職場はもちろん、家庭の中にちょっとしたグリーンを取り入れることで、身も心もスッキリしてきます。植物を育てた経験まるでゼロ!そんな初心者さんもこの機会に植育チャレンジしてみませんか?


【取材協力】
メイクマン浦添本店
[住所]沖縄県浦添市城間2008(MAP
[電話番号]098-878-2777
[営業時間]9:30-20:00

ライター:ワードワークス沖縄 芦田 敏幸
HP: http://okinawa-wordworks.jimdo.com/


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